一家に一台から一人に一台へ。テレビは個人の娯楽?
テレビと言えば、かつては一家に一台でした。リビングにあって、家族が集まって見る娯楽の一つでした。ところが、最近は複数台所有する家庭が増えています。また、家族が集まる時間も週末や働き手の親が休みのときだけ、など大変限られています。設置場所も各自の部屋や寝室であったりします。そうすると、チャンネル権を争うことになりやすいリビングでわざわざ見るよりも自分専用のテレビで見たいものを思いっきり見たほうが気兼ねなくて良い、となりがちです。まさに一人に一台の時代にある、といっても過言ではありません。
このような状況を助長するかのように、放送自体も「個」にあわせた形態に変わりつつあります。以前は番組表に沿った放送しかなかったし、見逃せば再放送を待ったりビデオ店を利用するしかありませんでした。でも今はオンデマの時代です。見のがしても、少しのお金で時間を選ばずに視聴が可能です。また、ネットに繋がっていればゲームやアンケートに参加したり、視聴中にネット検索やショッピングができるなど双方向で楽しむことができます。見ているだけでは飽き足りない!楽しいことはどんどん参加したい、と考える人の望みを実現してくれる娯楽になったのですね。
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